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歯の治療について保険がきく治療の範囲と内容を教えてください。
歯の治療は、保険診療と自費診療の二本建てになっています。
保険証で治療が受けられるのは保険で認められた方法と材料を使ったときで、たとえば歯並びを治すための歯列矯正など保険で認められていない方法を希望したり、14カラットを超える金など保険で認められていない材料を使ったときは自費診療となります。
ただし、保険で認められていない材料を使った前歯の治療と金属床の総義歯については、保険診療の場合の費用と自費診療の場合の費用との差額だけを負担すればよい場合(材料差額方式)もあります。
いずれにしても、治療に入る前に歯科医によく聞いて、あとでトラブルの起こらないようにしてください。
保険でできる治療の範囲と内容
充てん | 虫歯の穴をきれいにし、セメントや硬質レジンなどをつめてもとの形に修復する方法 | |
---|---|---|
金属歯冠修復 (インレーなど) | 歯を削り、その型をとって模型上でつめものをつくってもとの形に修復する方法 〔セラミック、金合金や白金加金は自費診療。ただし前歯部に金合金、白金加金を用いた場合は差額だけ負担〕 | |
レジン前装 金属冠 | 虫喰いの部分が大きくて、充てんやインレーでは回復できない場合、硬質レジンで歯冠修復物の表面を覆う方法 〔メタルボンド・ポーセレン(金属に陶材を焼きつけたもの)、臼歯の硬質レジン前装冠などは自費診療〕 | |
ジャケット冠 | 天然の歯に類似した色調をもつレジンだけで歯冠部の全表面を覆う方法 〔ポーセレン、ガラスセラミックは自費診療〕 | |
ブリッジ | なくなった歯に隣接する歯を削ってかぶせ、それを土台に人工の歯を固定装着する方法 〔金合金や白金加金、メタルボンド・ポーセレン、硬質レジン前装冠(臼歯の場合)は自費診療〕 | |
有床義歯 (入れ歯) | とりはずしのできる入れ歯。部分的に歯がない場合の部分義歯と、歯が全部ない場合の総義歯とがある。 〔全体の構造を金属でつくる場合。クラスプは14カラットを超える金合金や白金加金、また歯に固定する装置の種類により自費診療になる。ただし、金属床による総義歯は差額だけ負担可能〕 |
クラウン・ブリッジ維持管理料
インレーを除く金属歯冠修復、レジン前装冠、ジャケット冠、ブリッジなどを保険で治療した場合、治療費にクラウン・ブリッジ維持管理料がプラスされることがあります。その場合、2年以内につくり直すときは、その部分の検査費、製作費、装着費が無料となります(初診料やその他の治療費は除く。また6歳未満の乳幼児や訪問診療の方は対象外)。
なお、同管理料がプラスされない場合では、2年以内のつくり直しに対し、検査費、製作費、装着費が通常の7割の料金となります。